社会福祉法人むうぷ WEBサイト

クライアント:社会福祉法人むうぷ
ディレクション・編集:安田知代(合同会社いとへん)
WEBサイト作成:小田原澪・安田知代(合同会社いとへん)
写真撮影:松美里瑛子さん

「精神障害がある人も、尊厳ある存在として地域で働ける場をつくろう!」と1988年に活動をスタートした社会福祉法人むうぷさん(法人化は2003年)。
三鷹市を拠点に「共に生きる」ことをみんなで考えながら、障害者の福祉をいきいきとしたものとして根付かせていく活動を続け、2018年に30周年を迎えられました。

30周年を機にWEBサイトをリニューアルするにあたって、合同会社いとへんに制作をご依頼いただきました。
2018年7月末にご相談いただき、「9月29日の30周年記念式典までに完成させたい」というご希望だったので、効率よくスピーディに仕上げるための工夫を重ねました。

ご要望は、
・今のむうぷを伝えるWEBサイトにしたい。
・写真をたくさん使って人や場所がイメージとしてわかるようにしたい。
・レスポンシブで、スマホやタブレットで検索する人にも見やすくしたい。

それを制作に反映させるために、
・事業体系を整理し、わかりやすいページ構成にする。
・効率よく制作するために、デザインしやすいWordPressのテーマを選ぶ。
・被写体の心を開き、自然に笑顔を引き出してくれるカメラマンさんに撮影を頼む。
などを軸として制作を進めました。

トップページのスライダー画像の背景に使ったのは、むうぷさんの「草木染クラブ」の作品です。

「精神疾患にかかったと知ると、誰もが驚き、戸惑うんです。ご本人が、家族が、友人が、同僚が、心配してあれこれ検索すると思うんです。そんなときに有用な情報を提供したい」という、各事業所の所長さんたちの思いを常に胸に置いて、キャッチコピーを考えました。

ページ構成の工夫としては、多様な事業を、それぞれの視点で分類したことです。

社会福祉法人むうぷさんは、事業の大きな柱として、障害者総合支援法に基づく障害福祉サービス就労継続支援事業B型を運営し、その枠組みでB to BとB to Cの事業を展開しています。この事業構成が複雑なところです。

2つの事業所では、企業や団体などのダイレクトメールの封入・ラベル貼付などのDM作業を行っています。いわゆるB to Bの事業です。
また、むうぷ舎中原では焼菓子の製造・販売を、食茶房むうぷでは自然食ランチを提供するレストランの事業、むうぷ舎新川ではリサイクルショップの運営を行っています。いわゆるB to Cの事業です。

事業によって異なり、ときに重なるステークホルダーに向けて、どのようなページ構成にできるかを熟考し、まずは事業の大きな柱である就労継続支援事業B型の概要説明のページと各事業所の紹介ページ、それに加えて「精神疾患とは」という基本情報のページを、メニューの左側から並べました。

それから、焼菓子と自然食ランチの事業を「食」としてまとめて紹介しました。

事業所のページでは「働く場所」としてのイメージを前面に押し出したのに対して、「食」のページでは焼菓子や自然食ランチを「美味しそう」「食べてみたい」と思っていただけるような「商品ページ」として編集しました。

「むうぷとは」のカテゴリーには、「むうぷを応援」というページも作りました。

この「むうぷを応援」のページでは、「食べる」で応援!、「DM発注」で応援!、「物品提供」で応援!、「進める会」に入会して応援!という4つのアクションを通して、誰もがむうぷさんの活動を支えられることをお伝えしました。

以上のような工夫を施した社会福祉法人むうぷさんのリニューアルサイト。
むうぷさんをまだご存知ない方も、すでに応援されている方も、ご覧いただけたら嬉しいです。

これまでクッキーのリーフレット作りや、中長期経営計画づくりのワークショップのファシリテーションでお手伝いをさせていただいてきました。そしてさらに今回のWEBサイト制作を通して、むうぷさんの活動の尊さとパワーをあらためて感じました。
今後はブログの更新サポートなど、広報のお手伝いを継続させていただきます。

***

小田原が合同会社いとへん在職中に公開した記事です。旧合同会社いとへんWEBサイトから転載しました。

最新情報をチェックしよう!