麻のニットの虫食いの補修

とうとう、というべきか、お前もか、というべきか。。。

セーターの虫食いはこれまで、ウールやシルクといった動物性繊維に限られていたのだけれど、ここにきて、「麻もやられた」と同居人から泣きが入りました。

ロングカーディガン、麻100%。穴の形状は、どうみても虫食いっぽい。

仕方ない、穴をふさぐしかない。けれど、いつも通りミニワッペンで穴退治をしようにも、ワッペンの土台に使っているのは、レーヨンのフェルトの、温かみのある生地。さっぱりとした麻には不似合いだし、厚みもそぐわない気がします。

そこで、ミニワッペンによる穴退治を発見する前にやっていた手法で直すことにしました。その手法とは、穴をふさいで、ふさいだところが目立たなくなるように刺繍する、というもの。

ミニワッペン補修法と、それ以前にやっていた刺繍での直し方について、まとめてます。
こちらではミニワッペン補修法の事例を紹介しています。

そもそも、綺麗に穴をふさぐ技術と、周りに馴染む色の糸を持っていれば、ふさぐだけでいいのかもしれません。でも、ニットの穴をふさぐのは難しいし、この小さな穴のためだけに糸を買いに行くのも現実的ではありません。

ふさいだ後、刺繍をするのならば、ふさぐときに使う糸の色には、そこまで気を使わなくて済みます。

しかもふさぎながら、ちょっとつってしまったとしても、刺繍をしてしまえば、まったく気にならなくなります。

そこでできたのが、こちら。

近寄って見たら、こんな感じ。

刺繍のモチーフはいつものバラにしてみました。周りに近い色合いです。

見た目には、ワッペンの土台がない分、軽やかな感じ。でも、やはり作業のしやすさからいうと、ワッペンを使った補修のほうに軍配が上がりました。

穴を縫い閉じるの、難しいんですよね。ニットでは玉結びが生地から抜けてしまいますから、玉結びはできないですし、針を周りのニット地にひっかけてしまわないように集中力を要します。刺繍もしかり。ふにゃふにゃしている土台に刺繍するのは、やりづらいものです。ワッペンなら、刺繍がしやすく、布ボンドのおかげで穴の拡大を防げて、糸端の処理が不要になります。

だとしたら、麻などのサマーニットの補修の土台に使えて、フェルトのように切り端がほつれない、いい色で、安い素材はあるのでしょうか。かなり薄手のフェルトなら、サマーニットに合わせても違和感がないのでしょうか。そこが課題です。
(もっとも、サマーニットだけでも虫食いが止まれば、この悩みはなくなるのですが)

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