いずれ忘れてしまうだろう入門したてのころの疑問や悩みを綴ったエッセイ集「東京から唄う八重山民謡」を2022年11月に執筆したまま、お蔵入りになっていました。1年半経つ間に、教師となり、読み返してみると、もうあのころの感覚を忘れてしまっていることに気づき、あらためて書いておいてよかったなと思いました。
第1章「唄いはじめ」と称して、習い始めたばかりのころのこと。第2章「唄から文化を学ぶ」は、歌詞を手がかりに、八重山の歴史を学ぼうとしていた思い出。第3章「唄い継いでいく」は、伝承という営為を自分ごととして捉えようとしていた軌跡。24曲を紹介しながら綴っています。
「はじめに」から1話ずつnoteに公開を始めました。ラインナップは以下の通りです。
東京から唄う八重山民謡 はじめに 第1章 唄いはじめ 三線も唄も|新安里屋ユンタ ほどほどが肝心|でんさ節 発音は潔く|鷲ぬ鳥節 囃子は語りかける|あがろうざ節 息継ぎポイントを探せ|越城節 唄はみんなのもの|月夜浜節 大事なことは二回言う|舟越節 暮らしを映す|くいぬぱな節 誰でも、いつでも|しょんかね節 第2章 唄から文化を学ぶ 情報のつかまえ方|ひゃんがん節 被支配の歴史|蔵ぬぱな節 布と女性たち|大浦越路節 賄い女の人生|仲筋ぬぬべま節 過酷な人頭税|大川布晒節 災害を語り継ぐ|与那覇節 強制移住とマラリア|崎山節 解釈を引き寄せる|目出度節 第3章 唄い継いでいく 選曲の基準|赤馬節 交差する感情|つんだら節 似ているもの、似て非なるもの|前ぬ渡節 型となること|真南風乙節 人物描写の視点|下原節 わたしの文化とは|まんのをま節 歴史に立ち会うということ|桃里節 おわりに |
マガジンにまとめています。随時公開し、いずれ全編をマガジンに収めます。