沖縄語初級を学びました①動機編

景気良いタイトルをつけたものの、かなりの落ちこぼれでした。が、受講してよかったと思うところ多々なので、感想を記録として残します。

元より最も勉強したいのは八重山語で、テキストは1冊持っているのですが、必要になときに必要なページを見る(だいたい発音)だけになっていました。唄を唄うぶんには、師匠の解説を聞くか、唄の解説書を持っていれば、八重山語の文法まで踏み込まなくても特段困らず、発音さえマスターできれば……、と調子のよい願望を長らく抱いていました。

ひょんなことで、石垣島でどうやら八重山語の講座が開かれていたと知ったのは、昨年。発音はIPA(国際音声記号)に基づいて習ったと聞き、さらにIPAの表記のある辞書があることを知りました。

おおお、IPA付きとは!

IPAとは、簡単に言うと、国際的なルールに基づいて、あらゆる言語の発音が統一的に表記できる記号のこと。記号さえマスターすれば、発音が我が手に!と期待を込めて、宮城信勇『石垣方言辞典』を入手しました(教師になった自分へのご褒美にしました。中古なのに高い)。

これはこれで感激。

たとえば中舌音の代表格、スとシの間の音(「鷲[バスィ]」など)。カナではスィ/シゥ/シィとさまざまな表記があります。師匠はシゥ表記は使わない派で、スィとシィは厳密には違うと言います。正直なところ、聞き分けできず、だからもちろん発音を違えることもできません。

中舌音エピソードはこちらにも。

そんなときに、IPAに大いに助けられるわけです。「鷲」はこんな感じ。

見出し語のカタカナの次の、[ ]で囲まれたところがIPAです(宮城信勇(2003)『石垣方言辞典 本文編』p.776より)。

以来、単語に詰まったときはもちろん、もともと辞典好きなので思うままにページを繰るのですが、そして辞書にも文法解説はあるのですが、活用する単語の活用が身についていないために調べたい語にたどり着かないという、初歩の初歩での行き詰まりを感じるようになりました。

受講した沖縄語初級講座は、東京外国語大学の一般向けのオンライン講座で、2022年の開設時には、「沖縄語」という名称や沖縄県外初開講だったために、かなり話題を集め、受付開始時に仕事の手を止めてトライしたものの、ものの数分で定員オーバーとなり、跳ねつけられてしまいました。

今回、たまたま受付開始時刻が、第6回独唱会へ向かうフライト中で、Wi-Fiが使える飛行機だったために、スマホからちまちまとエントリーしたら、運良く受講が叶ったのでした。

沖縄語と同じく八重山語も琉球諸語の一つだから、日本語から見るよりも、沖縄語から見たほうが、八重山語に近づけるだろう、という回り道です。

4月〜7月、週1回の夜、オンラインで、全15回。気合を入れて申し込んだのですが、そのあと立て続けに3回(5月6月7月)の舞台が決まり、暗譜と練習と準備に追われて、泣く泣く3回も休んでしまいました。

講座の内容については次回。

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