出演のきっかけ
東京都杉並区にある東京朝鮮第九初級学校では、毎年夏に、児童や学校関係者だけでなく、誰もが参加できる地域交流イベントの「納涼大夜会」が開かれています。七輪をつつきながらいただく“校庭焼肉”をはじめとするコリアンフードの美味しさや、児童の歌の発表、抽選会の盛り上がりなどを噂に聞いていたので、いつか参加したいと考えていたところ、たいへんありがたいことに、2025年7月26日の夜会で八重山民謡を唄ってほしいというオファーをいただきました。
きっかけは、昨年5月に行った、東京朝鮮中高級学校の民族管弦楽部との交流会です。以来、“民族楽器”を演奏している者同士で、お互いの楽器や音楽について知り合う交流を機会あるごとに続けています。ここしばらくは朝鮮楽器の演奏を聴いたり、楽器について教えていただいたりすることが多かったのですが、久しぶりに三線を見て聴いていただく機会になりました。
披露した曲
夜会当日は、昨年5月と同様に、三線を一緒に学んできた大月ひろ美さんとユニットを組んで出演しました。唄ったのは次の2曲です。
- 安里屋ユンタ
- しょんかね節
安里屋ユンタ
「安里屋ユンタ」として一般的によく知られているのは、昭和に入ってから、新民謡としてもともとの唄から宮良長包によってアレンジされた曲です。
1番を唄ってから、原曲に近い元歌を2句唄い、4番として昭和の安里屋ユンタで締めくくりました。新旧を比較して聴いていただこうという趣向でしたが、目の前のご馳走と楽しいおしゃべりに夢中の方々が多かったので、違いに気付いていただくことができたでしょうか……。
しょんかね節
「しょんかね節」は、与那国島発祥の、八重山を代表する情歌です。1番はわたしが独唱して、大月さんが返しを入れ、2番では反対に大月さんが独唱し、わたしが返しを入れました。
たくさんの方に聴いていただきました
会場には、ざっと見ただけでも300~400人のお客さんがいました。大勢の前に立って、いささか緊張しましたが、大空の下で唄うのは久しぶりで、気持ちよく唄うことができました。わたしの古くからの友人や民謡の仲間も応援に来てくれてました。普段、オペラを歌っている友人は、「しょんかね節」に興味を持ったと言ってくれました。
35度を超える猛暑日が続いているさなかでしたが、夕方に差し掛かって陽射しが弱まってきたころの三線の調べは、会場にぴったりでした。